2012年07月23日

サルダヒコ(日本神話)/猿田彦

昔、天にはニニギノミコトという男の神様がいらっしゃいました。
ニニギノミコトは、お父さんの神様から、「地上へ降りて行き、日本の国を治めてきなさい。」と、言われました。
ニニギノミコトは、家来たちを連れて、天から雲の道をかきわけながら、日本の国へ降りていきました。
すると、先にいる家来が引き返して来て、「ニニギノミコト様、大変です!大変です!」と、言いました。
「どうしたのだ」 ニニギノミコトは、家来に聞きました。
家来は「わたしたちの行く先に、赤い顔をして、とても鼻の高い、目をほおずきのように赤く光らせる、怪しい神が道を塞いでおります」と、言いました。
「よし、それではすぐに誰か行きなさい。そしてその者に、我々の邪魔をしないように話してきなさい。」と、ニニギノミコトは言いました。
家来たちは次々に、出かけていきますが、みな怖がって直ぐに逃げ帰ってきてしまい、あやしい神をどかすことが出来ませんでした。

そこでニニギノミコトは考えて、アメノウズメノミコトという、女の神様を呼ぶことにしました。
アメノウズメノミコトがやってきました。
ニニギノミコトは、アメノウズメノミコトに「おまえが行って、あのあやしい神をどかせなさい。」と言われました。

hiyoko_saisei_120723_2.jpg

アメノウズメノミコトは、あやしい神の元へ行きました。
すると、あやしい神が「おまえはだれだ。」とアメノウズメノミコトに尋ねてきました。
怖い顔をしたあやしい神ですが、アメノウズメノミコトは負けてはいませんでした。
「天の神様がこちらをお通りになられるところというのに、邪魔をするお前こそ何者ですっ。」と、あやしい神にやり返しました。

すると、あやしい神は急におとなしくなってしまいました。
そしてアメノウズメノミコトに「わたしは、サルダヒコと申します。天の神様が今日こちらをお通りになると聞いておりました。それでここまでお迎えに参ったのです。」と言いました。
アメノウズメノミコトは、サルダヒコがあやしい神ではないと分かりました。
サルダヒコに「ではニニギノミコト様の道案内をしてくれますね。」と聞きました。
「もちろん、案内致します、致します。」と、サルダヒコはとても嬉しそうに言いました。

サルダヒコは勇ましく張り切って、雲をかき分けかき分けて、九州の高千穂の峰というところまで、神様たちを案内しました。

その時の手柄で、サルダヒコはその後、神社に祀られました。
今もお祭りの行列や、お神楽の時には、鼻の高い、赤い顔のお面をかぶった人が、足駄(あしだ)を履いて出てくることがあるでしょう。
それはサルダヒコの神なのです。

●猿田彦神社(三重県伊勢市宇治蒲田)
http://www.sarutahikojinja.or.jp/
夫婦和合の奇祭「おんだ祭」『飛鳥坐神社』@明日香村


参考書籍 ママお話聞かせて-秋の巻
     ※参考図書を元に、文章を書いています。
画 ひよこ
※参考図書の掲載画を元に、イラストを描かせていただきました。
posted by ひよこ at 13:15| 日本神話 | 更新情報をチェックする